東伊豆町文化財指定の「渡辺の角石」全景です。
長さ313cm×横幅130cm×高さ110cmの巨大な角石です。



手前小口に刻印が刻まれていますが、不鮮明なため切り出した大名は現在まで確認されていませんでした。
この大型角石の上方、直線距離で約50m上方で2018年2月、「○にた」が刻まれた新たな刻印石が発見されました。



刻印近景です。
表面の鏨処理跡と刻印の石鑿跡が重なり、現在まで正確な刻印の形が判明していませんでした。



刻印を90度回転させてみました。
下の写真は石鑿跡だけトレースした画像です。



「○にた」の刻印が浮かび上がりました。
細川家文書の「伊豆石場之覚」の記載より筑後柳河(現在は柳川)藩主、立花飛騨守宗茂ではないかと推察できました。
四百有余年の謎が今、解き明かされたのです。


閉じる